はじめに
活動の背景
九州大学は現在、
伊都地区へのキャンパス移転計画を進めています。
これに伴い、
福岡市西区や糸島市の一部の地域では学生マンションが増え、
人口が増加してきました。
しかし、
増えるのは住宅地ばかりで、
伊都キャンパス周辺には生活のための買い物をする場所がなく、
不満の声が上がっていました。
このまま人口が増え続ければいずれスーパーマーケットができることは予想されますが、
学生の現在の不満を解消するためになるべく早くスーパーマーケットを作るためには、
伊都キャンパス周辺にスーパーマーケットを誘致するためのなんらかの活動を起こすことが、
1つの可能性としてありました。
そこで、本活動を行うためこのWebサイトを作成し、調査を実施しました。
九州大学による調査
九州大学では、九州大学新キャンパス計画推進室が毎年、
伊都キャンパスで勉学をしている学生に対してアンケート調査を行っており、
こちらで結果を公開しています。
このアンケートでは、
「通学」「住居」「部屋代」「キャンパス移転に伴う転居」「キャンパスでの生活」についての実態を調査することを目的としています。
平成26年5月に公開された「伊都キャンパスの生活情報等に関するアンケート」によると、
「14.居住地周辺に必要な施設」という設問に対し
「スーパー」という回答が65.1%で1位となっています。
また、
「15.周辺環境に満足している理由」という設問に対し、
46.1%は「満足している」もしくは「非常に満足している」と回答していますが、
20.3%は「不満である」もしくは「非常に不満である」と回答しています。
「16.周辺環境に満足している理由」として、
最も多い回答が「スーパーが近い」であり、
「17.周辺環境に不満な理由」では、
「都市部へのアクセスが悪い」「公共交通の便が悪い」に次いで44.9%の人々が「スーパーが遠い」と回答しています。
伊都キャンパス周辺に必要な施設はスーパーマーケットであることと、スーパーマーケットが近いかどうかがその居住地域の満足度を左右する指標であることがこの調査結果からわかります。
本活動での詳しい調査内容
本活動では、
「スーパーマーケットを誘致すべきか」に対して賛否を問う投票、
アンケート調査、
スマートフォンアプリMovesによる動線データの取得と解析を行いました。
アンケート調査票はこちらです。
「競合店舗」「客層」「どれだけの集客が見込めるのか」「もし、スーパーができたら」の4項目を調査できるように作成しています。
Movesとは、
インストールしておくだけで、
いつ、どこに、どのような交通手段を用いて訪れたかを記録するスマートフォンのアプリケーションです。
AndroidとiPhoneで利用可能です。
これらのデータを取得するために、
本活動Webサイトを立ちあげ、
TwitterやFacebookを利用したり、
ダイレクトメールを送信するなどして周知しました。
参加状況等
投票には176人が参加し、173人が賛成、3人が反対という結果となりました。
アンケートは135回答となり、
動線データは20取得しました。
伊都キャンパスに関係するすべての人々に周知することはできませんでしたが、
Webサイトには伊都キャンパスに関係する全ての学生と教員の約1割にあたる、
1765人がアクセスしています。
参加者は176人であることから、
アクセス者の約10%が参加し、
投票を行っていることになります。
従来の催促なし、
回収員なし、
報酬なしのアンケート調査では回収率が10%にも満たない場合もあることを考えれば、
この回収率は低くはなく、
伊都キャンパスに関わる人々にとってスーパーマーケットの有無は関心のある事柄であることが窺えます。
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